健康日記 — 慢性疾患の寛解をサポートする健康日記
ME/CFS(筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群)・Long COVID(コロナ後遺症)・線維筋痛症・POTS・MCAS・EDS など 80+ の慢性疾患に対応した症状記録アプリ。毎日の体調・PEM・服薬・食事・睡眠を記録し、寛解への道筋を分析します。完全無料・開発者自身の 2 年間の ME/CFS 闘病体験から誕生。
あなただけじゃない — 世界の患者数
慢性疾患と闘う日々は孤独に感じることが多いですが、世界中に同じ症状と向き合っている人が想像以上に大勢います。健康日記が対応する主な疾患について、世界患者数の目安をお伝えします(2025 年時点、WHO / GBD 2021 / Atlas of MS 2023 等の最新統計に基づく)。
※ POTS・MCAS・EDS/HSD・MCS・複雑性 PTSD 等、まだ単一の信頼できる世界患者数統計が確立していない疾患もあります。これらは「(推計)」を付けずに記載せず、体感の孤独感に対して「同じ症状の人は決して少なくない」という安心をお届けすることを優先しています。
※ 数字の根拠・出典・分類方法の詳細は 世界患者数一覧 (GitHub) → をご覧ください。
ME/CFS 患者が毎日の記録で変わること
ME/CFS(筋痛性脳脊髄炎)は現代医学でも原因が完全には解明されておらず、確立した治療法もまだありません。しかし、毎日の症状とトリガーを記録し続けると「自分だけのパターン」が見えてきて、PEM(労作後症状悪化)の予防と寛解への道筋が浮かび上がってきます。世界の約 6,700 万人の ME/CFS 患者の多くがこの「自己観察」を鍵として生活改善につなげています。
開発者の山口揚平は、2 年間の ME/CFS 闘病の中で手書きの記録とスプレッドシートを試行錯誤した結果、最終的にこのアプリを自作しました。記録は「病気を科学する」ための最大の武器です。
このアプリで記録できる項目
ME/CFS 専用の定点観測指標
- PEM 発生頻度(回/週 → 目標 0)
- 1 日の活動可能時間(時間 → 増加傾向)
- 疲労度・ブレインフォグ・疼痛(1-10 スコア)
- 睡眠の質(1-10)
- HRV(心拍変動)・NK 細胞活性・CRP などの検査値
- 服薬履歴(LDN / 低用量ナルトレキソン、ピリドスチグミン、SSRI 等)
- 食事・水分摂取・塩分(POTS 併発時は 2-3 L/日 + 塩分が推奨)
その他の記録機能
- 血液検査結果の画像取り込み・数値化
- 食事写真の栄養解析(カロリー・PFC バランス)
- 薬の写真からの作用・副作用自動解析
- 医師との会話録音(Plaud 連携)→ 文字起こし → 要約
- Google カレンダー・Fitbit・Apple Health との自動連携
- PubMed 論文の自動検索と日本語要約
ME/CFS(筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群)完全ガイド
ME/CFS とは何か
ME/CFS(Myalgic Encephalomyelitis / Chronic Fatigue Syndrome、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群)は、ごく軽い労作でも数日〜数週間にわたり全身症状が悪化する PEM(労作後倦怠感 / Post-Exertional Malaise)を中核とした、多系統にまたがる慢性神経免疫疾患です。単なる「疲れ」ではなく、WHO が 1969 年から ICD 疾患コード G93.3(ICD-11 では 8E49)として神経系疾患に分類している正式な疾患です。世界で約 6,700 万人、日本で推定 10〜30 万人の患者がいるとされています。
発症のきっかけは多くの場合、感染症(EBV / HHV-6 / エンテロウイルス / 新型コロナウイルス等)、外傷、手術、強いストレスなどです。近年は Long COVID(コロナ後遺症)が ME/CFS と極めて近い病態を示すことが複数の査読論文で示され、両者の共通機序(微小循環障害、マイトコンドリア機能低下、自己抗体産生、免疫機能低下、自律神経機能障害)が世界中で研究されています。
ME/CFS の 3 つの主要診断基準
ME/CFS にはいくつかの診断基準があり、それぞれ対象患者層が少しずつ異なります。現在、国際的に最も信頼されているのは IOM(Institute of Medicine)2015 年基準です。
以下の 3 つの必須症状 + いずれかの追加症状:
- ① 発症以前より明らかに低下した活動レベルが 6 ヶ月以上継続
- ② 労作後の症状悪化(PEM)
- ③ 休息によって回復しない睡眠
- 加えて、認知機能障害(ブレインフォグ)または 起立不耐症(立位での症状悪化)
臨床現場で最も詳細な基準。研究によく使われます。疲労 + PEM + 睡眠障害 + 疼痛 + 神経認知症状 + 自律神経/神経内分泌/免疫症状 の全カテゴリから複数症状が必要。
最も古い基準。PEM が必須でないため現在はあまり使われませんが、過去の研究文献ではまだ多く引用されます。
ME/CFS の主な症状 (IOM 基準とその周辺)
- PEM (労作後倦怠感 / Post-Exertional Malaise): ME/CFS の最も特徴的な症状。身体的・認知的・感情的な労作の後、数時間〜数日で症状が著しく悪化し、回復に数日〜数週間かかることもあります
- 非回復性の睡眠: 眠っても疲れが取れない。REM 睡眠の質低下が関与
- 認知機能障害 (ブレインフォグ): 集中できない、言葉が出ない、短期記憶の低下、情報処理速度の低下
- 起立不耐症 (POTS / NMH): 立位で脈拍が 30 以上上昇、失神寸前、めまい
- 慢性疼痛: 筋肉痛、関節痛、頭痛(片頭痛様)、全身の鈍痛
- リンパ節の圧痛・インフルエンザ様症状: 慢性的な軽度感染症状
- 温度調節障害: 発汗異常、寒がり/暑がり、手足の冷え
- 消化器症状: IBS様症状、食物不耐症、消化不良
- 光・音・匂い過敏: 感覚過敏
- 運動不耐症: 少しの運動で症状悪化(PEM のトリガー)
PEM(労作後倦怠感)とは — ME/CFS を理解する鍵
PEM は ME/CFS の病理を特徴づける最も重要な症状です。身体的な労作(階段を上る等)だけでなく、認知的な労作(集中して考える)や感情的な負荷(悲しい話を聞く)でも誘発されます。発症には 24〜48 時間の遅延 があり、これが PEM を「単なる疲れ」と区別する鍵です。一度 PEM に入ると回復に数日〜数週間かかり、悪化した場合は数ヶ月〜数年の機能低下につながることもあります。
PEM の発生機序として、ミトコンドリア機能障害、嫌気性閾値以下での代謝破綻(2-day CPET 研究)、マイクロクロット(微小血栓)、脳内ミクログリア活性化、イオンチャネル TRPM3 の機能低下 などが提唱されています。健康日記では PEM 発生頻度・誘因・回復期間を日次で記録し、個別のトリガーを相関分析します。
ペーシング (Pacing) — エネルギーエンベロープ理論
ペーシングは ME/CFS 治療の根幹となる生活戦略です。自分のエネルギー容量(Energy Envelope)を超えない範囲で活動を分散させる 手法で、Prof. Leonard Jason(DePaul 大学)が提唱した「Energy Envelope Theory」に基づきます。過剰な活動で PEM を誘発するよりも、 70% の力で止める ことを徹底するだけで、長期的な悪化を防げることが複数の研究で示されています。
具体的な実施方法:
- Heart Rate Pacing: 安静時心拍数 + 15 bpm を超えないように活動を設計(スマートウォッチで監視)
- 活動ログ: 1 日の活動量を「軽作業 / 中作業 / 重作業」に分類し、週単位で予算管理
- 48 時間ルール: 活動後 48 時間の症状を観察し、翌々日まで悪化しない範囲を「自分の閾値」とする
- プレペーシング: 重要イベントの 1〜3 日前から活動量を半減させ、当日と翌日の回復に備える
- Crash 対策: PEM に入ったら完全休息(スマホ使用も控える)、水分・塩分補給、横臥位
健康日記では毎日の活動量と翌日の症状の相関から、個別の閾値を自動推定します。GAS(Graded Exercise Therapy、段階的運動療法)は ME/CFS 患者に害を与えるとして 2021 年の NICE ガイドライン(NG206)で推奨から除外されたため、ペーシングが第一選択となっています。
ME/CFS の治療選択肢 (現時点の根拠)
2026 年現在、ME/CFS を根治する確立した治療法はまだありません。しかし以下の治療が症状緩和・機能改善の可能性を持つとして試されています。すべて主治医との相談が必要です。
用量 1.5〜4.5 mg/日(通常 50 mg の 1/10)。神経炎症の抑制と内因性エンドルフィン増加により、疲労・疼痛・ブレインフォグに改善報告があります。線維筋痛症への RCT データあり。ME/CFS には症例集積研究と観察研究が蓄積中。日本でも処方する医師が増えていますが、保険適用外のため自費か個人輸入となります。副作用は軽度(夢が鮮明、入眠障害)で、離脱症状はほぼありません。
重症筋無力症に保険適用の薬剤を POTS / 起立不耐症に off-label 使用。ME/CFS 患者の約 6 割が POTS を併発するため有用。30〜60 mg を 1 日 3 回から開始。
CoQ10(ユビキノール 100-200 mg)、L-カルニチン 2g、D-リボース 5g 3/日、NMN/NR、マグネシウム(L-スレオン酸)、ビタミン B 複合体。サプリメントの質が重要で、米国 NSF / USP 認証品を選ぶ。単独でなく複数の組み合わせが効果的。
BC007(ベルリンの Berlin Cures 社、自己抗体を中和する核酸医薬品、Long COVID・ME/CFS の治験中)、リツキシマブ(B 細胞標的抗体、ノルウェーの Fluge / Mella 論文)、免疫吸着療法(IA)、HBOT(高気圧酸素療法)、HELP アフェレシス(マイクロクロット除去、ドイツ)、TMS / tDCS(非侵襲的脳刺激)、迷走神経刺激(Nurosym、gammaCore)など。
HRV バイオフィードバック、冷水療法、Apollo Neuro、ヨガ、呼吸法(4-7-8、Box Breathing)、瞑想。POTS 併発時は塩分 10g/日 + 水分 2-3L/日 + コンプレッションウェア。
ME/CFS の最新研究フロンティア (2024-2026)
- TRPM3 イオンチャネル: オーストラリアの Marshall-Gradisnik 研究室が ME/CFS 患者で TRPM3 機能低下を示した (2023)
- マイクロクロット(微小血栓): Resia Pretorius 教授が Long COVID / ME/CFS 患者で異常な微小血栓を発見 (2022-2024)
- ミトコンドリア代謝シフト: 2-day CPET 研究で嫌気性閾値の顕著な低下を確認
- 自己抗体(Anti-GPCR): β2-アドレナリン受容体・M3/M4 ムスカリン受容体への自己抗体がドイツ研究で繰り返し確認
- 腸内細菌叢異常: Faecalibacterium prausnitzii 低下、バクテロイデス増加等、複数研究で報告
- Long COVID との共通機序: NIH RECOVER、ドイツ Charité、豪 Griffith 等の国際共同研究が進行中
- ナノエレクトロニクス血液検査: Stanford Ron Davis 研究室が ME/CFS 診断バイオマーカーを開発中
日本の ME/CFS 患者会・支援団体
- 筋痛性脳脊髄炎の会(ME Association Japan): 日本最大の患者会。情報提供・ピアサポート・研究支援
- 厚生労働省 ME/CFS 研究班: 国立精神・神経医療研究センター 山村隆先生が長く主導
- NPO 法人 筋痛性脳脊髄炎の会: 認定 NPO として税控除対象の寄付受付
- 世界 ME Alliance: 国際的アドボカシー組織
- #MEAction: 世界的な患者運動。5 月 12 日「国際 ME/CFS Awareness Day」
※ 健康日記は診断や治療を代替するものではありません。必ず主治医とご相談ください。上記は患者自身が情報収集する際の出発点として掲載しています。
対応する慢性疾患(80+)
ICD-11 基準で分類された以下の疾患に対応しています。複数の疾患を併発している方も、すべて同時に記録できます。
🧠 神経系疾患
ME/CFS・線維筋痛症・片頭痛・てんかん・多発性硬化症(MS)・パーキンソン病・ALS・末梢神経障害・自律神経障害・POTS(体位性頻脈症候群)・外傷性脳損傷後遺症・慢性疼痛症候群
🛡 免疫系疾患
Long COVID(コロナ後遺症)・MCAS(マスト細胞活性化症候群)・SLE(全身性エリテマトーデス)・関節リウマチ・シェーグレン症候群・橋本病・クローン病・潰瘍性大腸炎・セリアック病・乾癬・免疫不全症・アレルギー疾患
💭 精神・行動の障害
うつ病・双極性障害・全般性不安障害(GAD)・PTSD・複雑性 PTSD・OCD・ADHD・ASD・摂食障害・不眠障害・バーンアウト症候群・解離性障害
⚗ 内分泌・代謝疾患
1 型 / 2 型糖尿病・甲状腺機能低下症・甲状腺機能亢進症(バセドウ病)・副腎機能不全・PCOS・メタボリックシンドローム・肥満症・痛風・骨粗鬆症
❤ 循環器・呼吸器・消化器
高血圧・心不全・不整脈・虚血性心疾患・レイノー症候群・喘息・COPD・睡眠時無呼吸症候群・IBS(過敏性腸症候群)・GERD・SIBO・胃不全麻痺
🦴 筋骨格・結合組織
EDS(エーラス・ダンロス症候群)・強直性脊椎炎・重症筋無力症・リウマチ性多発筋痛症・関節過可動性症候群
🔬 その他・複合的症候群
化学物質過敏症(MCS)・電磁波過敏症・慢性ライム病・カビ毒症・がんサバイバー(治療後管理)・化学療法後遺症
開発者の ME/CFS 闘病記(note.com)
「2 年間の ME/CFS 闘病の中で、毎日の記録が最大の武器になりました。最初はスプレッドシートでしたが、続かない。このアプリは、自分が本当に必要だと思ったものを形にしたものです」
— 山口揚平(開発者 / note: @age)
よくある質問(FAQ)
Q. 健康日記は何ができるアプリですか?
ME/CFS・Long COVID・線維筋痛症・POTS・MCAS・EDS など 80+ の慢性疾患の症状・服薬・食事・睡眠・バイタルを毎日記録し、寛解への道筋を分析します。完全無料・ブラウザ動作・本人のみアクセス可能。
Q. ME/CFS の記録でどんな項目が追えますか?
PEM 発生頻度・1 日の活動可能時間・疲労度・ブレインフォグ・疼痛・睡眠の質・HRV・NK 細胞活性・CRP・服薬履歴(LDN 等)・水分/塩分摂取など、ME/CFS 専門医が重視する指標を ME/CFS 専用プロンプトで追跡します。
Q. LDN(低用量ナルトレキソン)の記録には対応していますか?
はい。LDN は ME/CFS・線維筋痛症・Long COVID の神経炎症抑制に使われる治療の一つで、本アプリの服薬管理機能で用量・効果・副作用を日次記録できます。分析では用量調整のヒントや最新研究(TRPM3 イオンチャネル、B 細胞標的療法等)も提示します。
Q. PEM(労作後症状悪化)のトリガーを特定できますか?
はい。毎日の活動・食事・睡眠・心理的ストレスを記録すると、PEM 発生日の前後 24-48 時間を相関分析し、個別のトリガー(活動量の閾値・特定食品・睡眠不足・感情ストレス等)を推定します。
Q. データは安全に守られますか?
はい。データは Google Cloud Firestore(東京リージョン)に暗号化保存され、Firebase Authentication により本人以外は一切アクセスできません。AI API に送信されたデータはモデル学習に使われません。プライバシーマーク取得申請も準備中です。
Q. 開発者は ME/CFS 当事者ですか?
はい。開発者の山口揚平は 2 年間の ME/CFS 闘病経験から、毎日の記録が最大の武器となった経験を元にこのアプリを開発しました。note で闘病記を公開しています: 2 年間のME/CFS闘病記
Q. 費用はかかりますか?
完全無料です。広告表示・課金要素はありません。分析機能も運営者負担で提供しています。
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