血糖値の変動・食後スパイク・薬の効き目――毎日の記録が
HbA1c 改善の最大の武器です。食事・運動・服薬を記録して
糖尿病内科の診察をもっと有意義にしましょう。
血糖値は食事・運動・ストレス・睡眠・服薬タイミングで大きく変動します。毎日の記録があると、①どの食事が血糖スパイクを引き起こすか②食後の歩行が血糖値にどれだけ効くか③SGLT2阻害薬やGLP-1の効果が数値で見える④受診時に「先月の空腹時血糖の平均は○mg/dL」と正確に伝えられる という具体的なメリットがあります。
【第一選択】メトホルミン(メトグルコ)— 体重増加なく安価
【SGLT2阻害薬】フォシーガ(ダパグリフロジン)/ ジャディアンス(エンパグリフロジン)— 心・腎保護効果
【GLP-1受容体作動薬】オゼンピック(セマグルチド注射)/ リベルサス(セマグルチド経口)/ ビクトーザ(リラグルチド)— 体重減少効果
【DPP-4阻害薬】ジャヌビア / トラゼンタ
【SU薬(低血糖に注意)】グリメピリド
【インスリン】持効型・超速効型インスリン各種
初期は無症状が多く、健診で血糖高値を指摘されて発見されることが多いです。典型的な症状は口渇・多飲・多尿・体重減少・疲労感です。診断基準は①空腹時血糖 126mg/dL以上②75g OGTT 2時間値 200mg/dL以上③随時血糖 200mg/dL以上④HbA1c 6.5%以上、のいずれか(症状がある場合は1点でも診断可)。HbA1c は過去1〜3ヶ月の平均血糖値を反映します。
SGLT2阻害薬(フォシーガ・ジャディアンス)は腎臓での糖の再吸収を阻害して尿中に排泄します。心臓・腎臓保護効果があり、心不全・慢性腎臓病への適応も拡大しています。GLP-1受容体作動薬(オゼンピック・リベルサス・ビクトーザ)はインスリン分泌促進・食欲抑制・体重減少効果があります。両薬剤とも低血糖リスクが低く、肥満2型糖尿病に特に推奨されます。
①食事の内容・カロリー・炭水化物量(食後血糖スパイクの把握)②運動の種類・時間・強度(食後30分の歩行が特に有効)③服薬タイミング(メトホルミンは食後服用で副作用軽減)④血糖値の測定記録(空腹時・食後2時間)⑤体重・血圧の推移 を記録すると、糖尿病内科の診察で「どの生活習慣変化でHbA1cが改善したか」が分析できます。
三大合併症(網膜症・腎症・神経障害)は高血糖が長期に続くと生じます。血糖・血圧・脂質の「トリプルコントロール(ABC コントロール)」が重要です。目安は HbA1c 7%未満(厳格管理が安全な場合は 6.5%未満)、収縮期血圧 130mmHg 未満、LDL-C 120mg/dL 未満です。年1回の眼科・腎機能・足のチェックが合併症早期発見のポイントです。
①総エネルギー制限(標準体重×25〜35kcal/日)②炭水化物は総エネルギーの 40〜60%(急激な制限は避ける)③食物繊維を先に食べる「ベジタブルファースト」④GI 値の低い食品選択(玄米・大麦・全粒粉)⑤間食・清涼飲料水を避ける⑥アルコールは適量(純アルコール20g/日以内)が基本です。食事記録アプリで炭水化物量と血糖値の相関を把握することが療養の近道です。
本情報は参考情報です。治療法の選択・血糖管理目標は必ず糖尿病内科専門医にご相談ください。