日本の人口の約 1%(約125万人)がASDと推定されます。特性を正しく理解し、感覚過敏・睡眠・疲弊パターンを記録することで、より自分に合った生活を設計できます。
無料で記録を始める →自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder, ASD)は、社会的コミュニケーションと対人関係の困難、および限定的・反復的な行動パターンを特徴とする神経発達症です。かつて「自閉症」「アスペルガー症候群」「広汎性発達障害」として分けられていた状態を、DSM-5(2013年)以降はASDという一つのスペクトラム(連続体)として捉えます。
ASDは「病気」ではなく、脳の情報処理の違いによる「特性」です。知的障害を伴わないASD(知的能力の高い自閉症)も多く、特定の分野への深い集中力や誠実さが強みになることもあります。
成人のASD診断には専門的な評価が必要です。受診先は精神科・心療内科・発達障害専門外来。
ソーシャルスキルトレーニング(SST): 対人コミュニケーションスキルを練習するグループ・個別セッション。認知行動療法(CBT): 二次障害(うつ・不安)に有効。TEACCH: 視覚的構造化で日常生活をわかりやすく整理。
①就労移行支援事業所: 就職訓練(原則2年。費用は原則1割)。②障害者雇用枠: 精神障害者手帳があれば応募可能。週20時間以上の雇用で助成金あり。③合理的配慮(2024年義務化): テレワーク・フレックス・業務調整・感覚配慮(騒音対策)等を雇用者に求める権利。④発達障害者支援センター: 全国に設置。就労・生活相談に無料で対応。
ASDそのものへの承認薬は日本にありませんが、以下の合併症には薬が有効です。①ADHD(コンサータ・ストラテラ・インチュニブ)— 注意集中・衝動性の改善。②うつ病・不安障害(SSRIなど)。③睡眠障害(メラトニン・睡眠薬)。④易刺激性・衝動性(一部では抗精神病薬が使われることも)。薬の効果や副作用反応は個人差が大きいため、記録が重要です。
ASDの方は「自分の状態への気づき」が難しいことがあります(感覚鈍麻・イントロセプションの困難)。健康日記での記録が役立つ場面:
記録をもとにAIが生活パターンを分析。主治医・支援者への説明資料として活用できます。