「起きているだけで精一杯」の PEM(労作後倦怠感)を中核とした複雑な神経免疫疾患。世界 約 6,700 万人・日本 約 10-30 万人の患者の毎日の記録と AI 分析を無料でサポートします。開発者自身が 2 年間の闘病経験から作りました。
無料で記録を始める →筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS、Myalgic Encephalomyelitis / Chronic Fatigue Syndrome)は、PEM(労作後倦怠感 / Post-Exertional Malaise)を特徴とする複雑な神経免疫系の慢性疾患です。ICD-11 では 8E49 として神経系疾患に分類されています。
単なる「疲れ」ではなく、身体的・精神的労作の 12-48 時間後に全身症状が急激に悪化し、回復までに数日〜数週間を要する点が最大の特徴です。患者の 25% は寝たきり・外出困難となり、米 NIH は ME/CFS を「最も重症度が高い慢性疾患の一つ」と位置づけています。
現在最も重視される基準。以下 3 つの必須症状 + 追加症状 1 つ以上:
+ 認知機能障害 OR 起立性不耐症のいずれか 1 つ以上
より厳格な研究基準。疲労 + PEM + 睡眠障害 + 疼痛 + 神経認知症状 + 自律神経 / 神経内分泌 / 免疫症状から 1 つ以上。
現在は旧基準扱い。6 ヶ月以上の疲労 + 8 症状のうち 4 つ以上。現在の研究では IOM / CCC 基準が優先。
神経炎症抑制・免疫調整作用で疲労・疼痛・睡眠改善の報告。Stanford 大学 Younger 教授らの研究で有名。日本でも自費処方可。
コリンエステラーゼ阻害薬。自律神経機能改善、特に起立性不耐症に。Dr. David Systrom (Brigham & Women's) の研究。
ミトコンドリア機能改善。CoQ10 200-400mg/日、B12 メチル化型、B1 高用量(ベンフォチアミン)。
PEM を誘発しない範囲で活動を組み立てる最も重要な治療戦略。心拍ベース(HR < 閾値 AT)またはスプーン理論。
塩分 8-12g/日 + 水分 2-3L/日。コンプレッションストッキング。横になれる椅子。
GET(段階的運動療法)は禁忌。2021 年 NICE ガイドラインで ME/CFS への GET は推奨されなくなりました。認知行動療法 (CBT) も「治癒を目指すもの」としては非推奨。
ME/CFS は「日々の変動が大きい」「客観的検査が確立していない」「受診時に症状を伝えにくい」という特徴があり、毎日の記録が診断と治療の質を大きく左右します。健康日記では以下を追跡できます:
ME/CFS は単なる「慢性的な疲れ」ではなく、労作後倦怠感(PEM — 身体的・精神的活動の 12-48 時間後に症状が急激に悪化する現象)を中核症状とする神経免疫系の慢性疾患です。ICD-11 で 8E49 として神経系疾患に分類されており、米 NIH は「最も重症度が高い慢性疾患の一つ」と位置づけています。
現在最も推奨されるのは 2015 年の IOM(米国医学研究所)基準で、1) 6 ヶ月以上続く著しい機能低下、2) PEM、3) 非回復性睡眠、の 3 必須症状に加えて、認知機能障害 または 起立性不耐症のいずれかを満たすことが求められます。より厳格な研究基準として 2003 年 CCC(カナダ合意基準)、旧基準として 1994 年 Fukuda 基準もあります。
スタンフォード大学の Younger 教授らの研究を中心に、LDN(1.5-4.5mg/日)が ME/CFS 患者の疲労・疼痛・睡眠・認知機能を改善する報告が蓄積しています。大規模 RCT はまだ少ないものの、安価で副作用が比較的少ないため、第一選択として検討されることが増えています。日本では自費処方が主で、対応医は限られます。
いいえ。2021 年に改訂された英国 NICE ガイドラインは、ME/CFS 患者に対する GET を推奨しないと明記しました。PEM を引き起こし症状を悪化させるリスクがあるためです。代わりに「ペーシング(エネルギーエンベロープ法)」—PEM を誘発しない活動量に抑える戦略—が治療の基本とされています。
日本の推計患者数は 10-30 万人(厚労省難治性疾患研究班)、世界では米 NIH / MEAction の 2023 年推計で 約 6,700 万人。女性が約 75% を占め、25% は寝たきり・外出困難の重症患者です。
山口揚平(シェアーズ株式会社代表)。2024 年に ME/CFS を発症し、2 年間の闘病経験から「毎日の記録が最大の武器」となった経験をもとに本アプリを開発。闘病記(note)を連載中。