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POTS(体位性頻脈症候群)完全ガイド

立位で脈拍が 30+ bpm 上昇する自律神経障害。ME/CFS 患者の 60%、Long COVID 患者の多くが併発する症状を当事者が解説。

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100-300万人
米国推計 (日本の数値は策定中)
85% 女性
若年〜中年に多発
60%+
ME/CFS 併発率

POTS とは何か

POTS(Postural Orthostatic Tachycardia Syndrome、体位性頻脈症候群)は、立位 10 分以内に心拍数が安静時から 30 bpm 以上上昇(青少年では 40 bpm 以上)する自律神経障害です。血圧低下は伴わないことが特徴で、ICD-11 では 8D40 「自律神経障害」に分類されます。

発症のきっかけは感染症(特に新型コロナウイルス、EBV、マイコプラズマ)、手術、妊娠、外傷、予防接種などが報告されています。ME/CFS・Long COVID・線維筋痛症・EDS との併発が非常に多く、これらは 4 つの四重奏(Quad)と呼ばれることもあります。

主な症状

診断

診断には 起立試験(Active Stand Test または Tilt Table Test)が必要です。臥位で 10 分安静にした後、起立して 10 分間の心拍数変化を測定します。30 bpm 以上の上昇(または立位で 120 bpm 以上)があれば POTS が疑われます。健康日記では毎日の起立時脈拍を記録して主治医への診断材料とできます。

治療選択肢

💧 生活療法(第一選択)

塩分 10 g/日、水分 2-3 L/日、コンプレッションウェア(腹部まで覆うタイプ)、起立前の足首運動、ベッドの頭側を上げて寝る(5-10°)

💊 ピリドスチグミン(メストイノン)

重症筋無力症に保険適用の薬剤を off-label で使用。30-60 mg × 3/日。自律神経調整に有効。

💊 ミドドリン(メトリジン)

α1 受容体作動薬。起立性低血圧に保険適用。2.5-10 mg × 3/日。日中のみ服用(就寝前は避ける)。

💊 プロプラノロール(少量)

10-20 mg × 2-3/日の低用量 β ブロッカー。頻脈抑制に。

💊 イバブラジン

新世代の心拍抑制薬。頻脈のみを選択的に抑制。欧米で POTS への使用報告が増加。

🧘 横臥位運動 + ペーシング

水中歩行、リカンベントバイク、ピラティス。垂直運動は症状悪化のリスクあり。

記録が重要な理由

POTS は症状の日内変動・日間変動が大きく、トリガー(食事・気温・月経周期・水分量)との相関を見つけることが治療の鍵です。健康日記で追跡できる項目:

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