日本の 約 10 万人が罹患する全身性自己免疫疾患。フレアと寛解を繰り返すSLEは、日々の体調変化を正確に記録することが治療の鍵です。指定難病56号として医療費助成も受けられます。
無料で記録を始める →全身性エリテマトーデス(Systemic Lupus Erythematosus, SLE)は、免疫系が自分自身の細胞・組織を攻撃する全身性の自己免疫疾患です。皮膚・関節・腎臓・神経・心臓・肺など多くの臓器に炎症を起こし、「フレア(悪化)と寛解を繰り返す」慢性疾患です。
「ループス」とも呼ばれ、ラテン語で「狼」を意味します(顔面の皮疹が狼に噛まれた跡に似ることから)。遺伝因子と環境因子(日光・感染・ストレス・ホルモン)が組み合わさって発症すると考えられています。
ACR/EULAR 2019 年分類基準(10点以上でSLE)が用いられます。検査:
SLE治療の基盤。フレア頻度の減少、臓器障害の予防、妊娠合併症の軽減効果が証明されており、ほぼ全患者に使用されます。効果が出るまで3〜6ヶ月。長期使用で網膜症リスクがあるため、年1回の眼科受診が必要。体重に応じた適切な用量管理が重要です。
ステロイド(プレドニゾロン): フレア制御の主力。長期使用は骨粗鬆症・感染症・白内障・糖尿病のリスク。最小有効量を目指します。
ミコフェノール酸モフェチル(MMF/セルセプト): ループス腎炎の第一選択。妊娠禁忌。アザチオプリン(イムラン): 維持療法・妊娠中も使用可。シクロフォスファミド: 重症ループス腎炎・中枢神経ループスに。
ベリムマブ(ベンリスタ): BLyS(B細胞生存因子)阻害薬。フレア頻度を減少させ、ステロイド減量を可能にします。皮下注射(週1回)または点滴(月1回)。活動性ループス腎炎にも適応。
アニフロルマブ(サフネロー): I型インターフェロン受容体阻害薬(2023年日本承認)。皮膚・関節・漿膜炎に効果的。
SLEのセルフケアで最も重要なのは紫外線防御です。①毎日 SPF50+ PA++++の日焼け止めを塗る(曇りの日も)、②外出時はUVカット帽子・長袖・UVカットサングラス、③窓ガラス越しの紫外線にも注意(UVカットフィルム)、④定期的な眼科受診(プラケニル網膜症の検査)、⑤感染予防(ワクチン接種は主治医と相談)。
SLEはフレアの予兆を早期に捉えることが重要です。健康日記で記録すべき項目:
AI が SLEDAI(SLE疾患活動性スコア)に相当する評価を行い、フレアの予兆を早期に検出。次の受診前に体調サマリーを自動作成します。