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慢性肝疾患・肝硬変の症状記録・経過管理アプリ

慢性肝疾患は、肝炎ウイルス感染・過剰飲酒・脂質代謝異常(MASH)などにより肝臓が慢性的に炎症・線維化し、放置すると肝硬変・肝細胞がんへ進展する疾患群です。肝硬変の代償期は無症状のことが多いため定期的な検査(AST/ALT・フィブロスキャン・AFP)による経過観察が重要で、倦怠感・浮腫・腹水・黄疸などが現れる非代償期への移行を早期に捉えることが予後を大きく左右します。健康日記は、肝機能検査値・体重・腹囲・倦怠感・服薬を継続管理し、消化器内科への報告を効率化します。

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約 200 万人
日本の肝硬変患者数
30〜40% が MASH 由来
肝硬変の約30〜40%が MASH(非アルコール性)由来
5年生存率 約 85%
代償性肝硬変で 5年生存率 約85% — 管理次第で大きく変わる

慢性肝疾患・肝硬変とは

慢性肝疾患とは、B型・C型肝炎ウイルス感染、過剰飲酒、代謝機能障害(MASH/脂肪肝)、自己免疫性肝炎などにより、肝臓が6ヶ月以上にわたって慢性的な炎症・細胞障害を起こし続ける状態の総称です。ICD-10 では肝硬変は K74 に分類されます。

肝硬変は慢性肝疾患の進行した病態で、肝臓の正常な細胞が線維組織に置き換わり(線維化)、肝機能が低下した状態です。代償性肝硬変(肝臓がまだ代償的に機能を保っている時期)は無症状のことが多い一方、炎症・線維化が進行すると非代償性肝硬変へ移行し、腹水・黄疸・食道静脈瘤・肝性脳症などの重篤な合併症が現れます。

適切な治療・生活管理・定期検査によって代償性の状態を維持し、肝細胞がんを早期に発見することが長期予後を大きく改善します。

記録が役立つ理由

慢性肝疾患で継続的に記録すべき項目

代表的な症状と経過

代償性肝硬変(初期・中期)— 自覚症状が少ない時期
非代償性肝硬変(進行期)— 合併症が現れる時期

主な原因と疾患分類

B型慢性肝炎(HBV)

B型肝炎ウイルス(HBV)の持続感染による慢性肝炎・肝硬変・肝細胞がんの原因。日本では約110万人がHBVキャリア。テノホビル(ベムリディ)・エンテカビル(バラクルード)などの核酸アナログ製剤でウイルスを持続的に抑制することが標準治療。定期的なHBV-DNA測定が必須。

C型慢性肝炎(HCV)

C型肝炎ウイルス(HCV)感染による慢性肝炎。日本では約100万人が罹患。直接作用型抗ウイルス薬(DAA)— ソホスブビル/ベルパタスビル(エプクルーサー)などで95%以上が根治(SVR12達成)可能。根治後も肝硬変が存在する場合は肝細胞がんサーベイランスを継続。

MASH(代謝機能障害関連脂肪肝炎)

かつてNASH(非アルコール性脂肪肝炎)と呼ばれた疾患の2023年新名称。肥満・2型糖尿病・脂質異常症を背景に肝臓に脂肪沈着・炎症・線維化が進行する。アルコール摂取がなくても発症し、肝硬変・肝細胞がんに至る。体重減少(7〜10%)が最も効果的な治療。2024年にレスメチロム(Rezdiffra)がFDA承認(日本では審査中)。

主な治療薬

使用される主な薬剤

エンテカビル(バラクルード): B型肝炎の核酸アナログ製剤。1日1回服用で高いウイルス抑制効果。長期服用が必要。

テノホビル(ベムリディ): B型肝炎の最新核酸アナログ製剤。腎・骨への影響がテノホビルDF(ビリアード)より少ない。

ソホスブビル/ベルパタスビル(エプクルーサー・C型): C型肝炎の全遺伝子型対応DAA。12週投与で95%以上がウイルス根治(SVR12)。

ウルソデオキシコール酸(ウルソ): 胆汁うっ滞・慢性肝疾患の肝庇護薬。原発性胆汁性胆管炎(PBC)の第一選択薬。

スピロノラクトン(アルダクトン・腹水): 腹水・浮腫に使用するアルドステロン拮抗利尿薬。肝硬変腹水の第一選択。

フロセミド(腹水): ループ利尿薬。スピロノラクトンと併用して腹水を管理。電解質(カリウム)モニタリングが必要。

レスメチロム(MASH新薬): 甲状腺ホルモン受容体β作動薬。MASHの線維化改善を示した初の承認薬(FDA 2024年承認・日本審査中)。

健康日記で記録できること

毎日・受診ごとに記録できる項目

よくある質問

Q. NASH(非アルコール性脂肪肝炎)とMASHの違いは?

MASHはNASHの新名称(2023年改称)で、アルコール無関係に代謝機能障害(肥満・糖尿病・高脂血症)が原因で肝臓に脂肪・炎症・線維化が起こる状態です。MASHが進行すると肝硬変・肝細胞がんに至るため、体重管理・血糖・脂質コントロールが治療の中心です。

Q. 肝硬変と診断されたら食事で何を気をつけるべき?

非代償性肝硬変では塩分制限(6g/日以下)と蛋白質の適切摂取が重要です。蛋白は植物性(BCAA)が推奨されます。アルコールは肝硬変の原因に関わらず完全に禁止。代償性では均衡食と適度な運動(サルコペニア予防)が最も重要です。

Q. 肝細胞がんのサーベイランスはどのくらいの頻度で受けるべき?

肝硬変患者では6ヶ月ごとの腹部超音波+AFP(腫瘍マーカー)検査が推奨されます。ウイルス性肝硬変・高危険群ではCTまたはMRIを年1〜2回追加します。サーベイランスにより早期発見・根治的治療(切除・ラジオ波・移植)が可能になります。

Q. 腹水が出てきたら何をすれば?

腹水出現は非代償性肝硬変への移行を意味します。低塩食(2g/日以下)とスピロノラクトン(利尿薬)による管理が基本です。体重を毎日測定し、急激な増加(2〜3日で2kg以上)があればすぐ受診が必要です。難治性腹水では腹腔穿刺・TIPS術を検討します。

Q. 肝臓移植はどういう場合に対象になるの?

Child-Pugh C(重症肝硬変)またはMELD-Na スコアが高い場合が適応です。日本では生体肝移植(家族ドナー)が主体で、5年生存率は約80%。移植後は免疫抑制薬の継続が必要です。アルコール性肝硬変では移植前の断酒期間(通常6ヶ月以上)が必須要件となります。

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