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潰瘍性大腸炎(UC)の症状記録・治療管理アプリ

潰瘍性大腸炎(UC)は大腸粘膜に慢性炎症が生じ、血便・粘血便・腹痛・頻回下痢を繰り返す指定難病で、国内約23万人(10〜30歳代に多い)が罹患しています。寛解と再燃を繰り返す経過が特徴であり、メサラジンによる寛解維持が基本ですが、ステロイド依存例・難治例には生物学的製剤(インフリキシマブ・ベドリズマブ)が有効です。健康日記は、排便回数・血便スコア・腹痛・服薬確認を毎日記録し、再燃の前兆を早期に察知して消化器内科受診時に内視鏡スコアとの比較を可能にします。

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国内UC患者 約23万人
10〜30歳代に多く指定難病(厚生労働省 2022年)
再燃率 約50%
適切な寛解維持療法がないと1年以内に約半数が再燃
約60〜70% が臨床的寛解
生物学的製剤でメサラジン無効例に有効

潰瘍性大腸炎とは

潰瘍性大腸炎(Ulcerative Colitis, UC)は、大腸粘膜(主に直腸から連続して口側に広がる)に慢性の炎症が生じ、血便・粘血便・腹痛・頻回下痢を繰り返す炎症性腸疾患(IBD)です。ICD-10 コードは K51 に分類されます。日本では指定難病(難病法)に指定されており、医療費助成を受けることができます。

発症年齢は10〜30歳代がピークですが、全年齢に起こりえます。原因は完全には解明されておらず、遺伝的素因・腸内細菌叢の異常・免疫異常・環境因子が複合的に関与していると考えられています。「寛解(症状がほぼない安定期)」と「再燃(炎症が活発化する活動期)」を繰り返す経過が特徴です。

病変の広がりにより「直腸炎型」「左側大腸炎型」「全大腸炎型」に分類されます。全大腸炎型は症状が重く、長期罹患による大腸がんリスクも高いため、定期的な内視鏡監視が重要です。

主な症状

消化器症状
全身症状・腸管外合併症

診断の流れ

潰瘍性大腸炎の診断は消化器内科(胃腸内科)で行われます。類似症状を示す感染性腸炎・クローン病・過敏性腸症候群との鑑別が重要です。

治療選択肢

寛解導入・維持の基本薬(5-ASA製剤)

メサラジン(アサコール・ペンタサ・リアルダ・サラゾピリン): 潰瘍性大腸炎の治療の根幹となる薬剤(5-アミノサリチル酸製剤、5-ASA)。大腸粘膜の炎症を抑え、寛解導入と寛解維持の両方に使用されます。経口薬・注腸・坐薬の剤形があり、病変の部位に応じて選択します。副作用は比較的少なく、長期服用に適しています。

急性期・中等症に対するステロイド療法

プレドニゾロン(経口)・ベタメタゾン(注腸)・ハイドロコルチゾン(静注): 中等症〜重症の活動期に寛解導入目的で使用。強力な抗炎症効果がありますが、長期使用は骨粗鬆症・感染症リスク・糖尿病・副腎不全など多くの副作用があるため、寛解導入後は漸減・中止することが原則です。ステロイド依存性・抵抗性の場合は免疫調節薬や生物学的製剤へ移行します。

免疫調節薬・生物学的製剤

アザチオプリン(イムラン・アザニン): 免疫調節薬。ステロイド依存例の寛解維持に有効。効果発現に3〜6か月かかるため、早期から導入を検討します。骨髄抑制・感染症リスクに注意。TPMT酵素活性の確認が推奨されます。

インフリキシマブ(レミケード): TNF-α阻害生物学的製剤。中等症〜重症でメサラジン・ステロイドが無効な例に適応。点滴静注(0・2・6週後、以降8週ごと)。約60〜70%に臨床的寛解が得られます。結核・B型肝炎のスクリーニングが必須。

ベドリズマブ(エンタイビオ): 腸選択的インテグリン阻害薬(α4β7インテグリン阻害)。腸管への免疫細胞遊走を選択的に抑制するため全身免疫への影響が少なく、感染症リスクが比較的低い。点滴静注(0・2・6週後、以降8週ごと)。

ウステキヌマブ(ステラーラ): IL-12/23阻害薬。皮下注射で維持療法が可能(初回のみ点滴)。TNF-α阻害薬で効果不十分な例にも有効。

トファシチニブ(ゼルヤンツ): JAK阻害薬(低分子薬・経口)。生物学的製剤が無効または使用困難な例に有効。血栓リスク・感染症リスクに注意。

難治例・重症例への治療

血球成分除去療法(GMA/LCAP): 活性化白血球を体外で除去する物理療法。薬物療法と異なる機序で寛解導入を図ります。副作用が少なく、妊娠中や高齢者にも使用しやすい。

外科手術(大腸全摘・回腸嚢肛門吻合術): 薬物療法で改善しない重症・難治例、大腸がんが生じた場合などに適応。大腸を全摘し、回腸で作ったポーチを肛門に吻合することで排便機能を温存します。手術後も排便回数の増加など生活の変化がありますが、多くの方が術後に症状改善を実感します。

記録が役立つ理由

主な治療薬

アサコール(メサラジン腸溶錠)、ペンタサ(メサラジン徐放錠)、プレドニゾロン(急性期)、アザチオプリン(イムラン)、インフリキシマブ(レミケード)、ベドリズマブ(エンタイビオ)、ウステキヌマブ(ステラーラ)

よくある質問

Q: 潰瘍性大腸炎は完治しますか?

現状では完治は困難ですが、適切な治療で多くの患者が長期寛解を維持できます。

Q: 食事制限は必要ですか?

急性期は低残渣食。寛解期は個人差あり—日記で悪化食品を特定することが重要です。

Q: 生物学的製剤はどの段階で始めますか?

メサラジン・ステロイドで制御できない中等症〜重症が適応です。

Q: がん化リスクはありますか?

罹患期間が長いほど大腸がんリスクが上昇します。定期内視鏡監視が重要です。

Q: 妊娠・出産への影響は?

寛解期は妊娠・出産は可能です。治療薬の安全性は医師と相談を。

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