LDN(低用量ナルトレキソン)とは
ME/CFS・線維筋痛症・Long COVID で関心を集める実験的治療「LDN」を、当事者開発者の視点で実用情報を中心にまとめました。
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⚠️ 重要: 本情報は参考情報であり、医療アドバイスではありません。LDN の処方・用量・継続判断は必ず主治医とご相談ください。
LDN とは
LDN(Low-Dose Naltrexone、低用量ナルトレキソン)は、本来オピオイド依存症治療で 50-100mg 用量で使われる経口薬「ナルトレキソン」を、1.5-4.5mg と通常の 1/30 程度の極めて少量で使う処方です。
低用量ではオピオイド受容体ではなく主に TLR4(Toll 様受容体 4) を介してミクログリアの慢性神経炎症を抑制し、間接的にエンドルフィン産生を促進すると考えられています。
適応の議論されている疾患
- 線維筋痛症 — Stanford の Younger 教授らが複数 RCT を実施。疼痛 30% 減、QOL 改善が報告
- ME/CFS(筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群) — Bolton ら 2020、疲労・睡眠・認知機能改善
- Long COVID — 観察研究で症状改善の報告が増加中
- クローン病・潰瘍性大腸炎 — 寛解導入の補助療法として検討
- 多発性硬化症 — 進行抑制と疲労改善の小規模 RCT
- 橋本病等の自己免疫疾患 — 抗体価低下の報告
- 慢性疼痛全般 — 神経障害性疼痛・CRPS
日本での処方の現実
- 保険適用外: LDN 用量(1.5-4.5mg)の製剤は日本で承認されていないため、自費診療となります
- 院内製剤: 50mg 錠を粉末化・分包または液体化して低用量を作る
- 対応医: ME/CFS・線維筋痛症・自己免疫疾患を専門に診る一部の内科・心療内科・痛み外来。事前に電話で「LDN(低用量ナルトレキソン)の処方が可能ですか」と確認することをおすすめします
- 費用: 月 5,000-15,000 円(診察料 + 院内製剤費 + 送料)
- 個人輸入: 海外(米国・英国の compounding pharmacy)からの個人輸入も可能だが、品質管理と医師の指導の観点から国内処方が推奨されます
標準的な開始プロトコル
- 初期用量: 1.5mg を就寝前に 1 日 1 回(夜服用が標準。日中だと眠気が出ることがある)
- 増量: 2-4 週ごとに 0.5-1.5mg ずつ増やし、目安は 4.5mg まで
- 効果判定: 4-8 週で初期効果、3-6 ヶ月で本格的効果。途中で諦めない
- 副作用が出たら: 1 段階前の用量に戻す。我慢せず主治医に報告
主な副作用と禁忌
- 頻発: 鮮明な夢・浅い睡眠(1-2 週間で慣れる)、軽い頭痛・吐き気
- 稀: 立ちくらみ、消化器症状、皮疹
- 禁忌: オピオイド系鎮痛薬(モルヒネ・トラマドール・コデイン等)の併用。離脱症状を誘発します
- 要注意: 慢性肝障害(ALT/AST が高値)、妊娠・授乳中
LDN を始めたら記録すべきこと
LDN の効果は緩徐で、自分の感覚だけで「効いているか」判断するのが難しい薬です。客観指標を記録することが継続判断の支えになります。
- 用量と服用時刻(変更日も明記)
- 疲労度(1-10、1 日平均)
- 疼痛(部位別 1-10、頻度)
- 睡眠の質(1-10、夢の鮮明度メモ)
- ブレインフォグ(1-10)
- PEM 発生回数(週次)
- 副作用メモ(自由記述)
- 主観総合スコア(1-10)
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